キャットフードについて調べたいことがあるとき、イラッとするのがカナガン・シンプリー・ジャガー・モグニャンなどのレティシアン系のフードのサイトです。
特にブリ男が血便を出してからは「フードの切替方がいけなかったのだろうか」「穀物がダメなんだろうか」「それとも肉・魚の何かにアレルギーでもあるのだろうか」と悶々とし続け、ヒマを見つけてはあらゆるキーワードで検索しているのですが「そこでカナガンですよ!」なんてサイトに当たるとイラッを通り越してムカッとします。
2度の血便を通して、ウンチの状態が良くて菌も虫もなく・食欲も元気もあって・ウンチの表面に鮮血がつく程度だと、全身麻酔&内視鏡で調べるほどでもない、ということは理解しました。
が、原因不明の出血があるのは気持ちのいいものではありません。
「実はこんな病気の兆候でした」「こんなフードに替えたら治りました」「大人になったら血便止まりました」などなどどんな情報でもいいからヒントをください!
と祈るような気持ちで検索しているのに「そこでシンプリーですよ!」なんてサイトに当たるとムカッを通り越してムキーッ! となります。
(そして自分のサイトに当たってもムカッとする。自分のブログは自分的には新しい情報なんてないんだもの。)
レティシアン系のフード自体が悪いとは思わないけど、売り方は悪い。
何が悪いって、レティシアンが成功報酬型アフィリエイトをやっているのが良くない。
ペットフードに何の思い入れもないアフィリエイターが薄っぺらいサイトをポコポコ立ち上げて、飼い主が肝心な情報に辿り着けない要因になっています。
(この手の売り方はネスレなんかもやっていますけどね。)
そんな犬猫のためにならない売り方をしている会社のフードを食べさせる気になるハズもなく、カナガンの原材料・成分については真面目に見ていませんでした。
「キャットフード研究」と銘打っておきながらスルーするのもアレなので、改めてチェックしてみます。
原材料 |
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ |
チキンが60%ということで、小麦やコーンばかりのひどいフードというわけでもなさそうです。
しかし原材料の3・4番目にサツマイモやジャガイモがくるのはどうなのか。
割合が表示されている原材料とミネラル類以下の微量原材料を差っ引くと、フードの約1/4はイモ類ということになります。
別にイモ類が悪い材料だとは思いません。イモがお腹に合う子もいるでしょうしね。
ただ、肉食獣に与えるフードの1/4がイモか…とワタシはちょっと躊躇してしまう。
あと、個人的には動物性タンパク質がチキンのみというのも気になります。
特に理由がないのであればいろんな肉や魚を食べさせて、栄養が偏らないようにしたい。
アレルギーがある子には単一タンパク源のフードっていいと思うけど、乾燥全卵とサーモンオイルが入っているのでアレルギー対応食には使えないんじゃないかな。
まあチキン大好きっ子には向いているんだろうけど、サーモンオイルってかなり匂うからチキン偏食猫用にも中途半端な気がします。
これで仮に「チキン」「サーモン」「ラム」みたいにレシピが数種類あって、それらでローテーションを組めるなら定期購入も悪くはないのかもしれません。
が、何でも食べる猫を飼っていると、単一の味を延々と買う気にはなれない。
コロコロウンチの猫を飼っている身には、セルロースやビートパルプが入っていないのは好印象です。
ビートパルプを完全に排除したからといって血便を防げたわけではないけれど、ビートパルプ入りのカリカリを食べさせた頃よりもソフトなウンチが定期的に出ているのでブリ男的には排除して正解かと。
逆にウンチ緩めの子にはどうなんでしょうね。イモが多いから敢えてビートパルプを入れなくても大丈夫なのかな。
成分 | |
蛋白質 | 37.00% |
脂質 | 20.00% |
粗繊維 | 1.50% |
灰分 | 8.50% |
水分 | 7.00% |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% |
マグネシウム | 0.09% |
ナトリウム | 0.36% |
カルシウム | 1.58% |
カリウム | 0.64% |
代謝カロリー |
約390kcal/100グラム |
繊維が低めですね。
高繊維過ぎるのもよくないだろうけど、繊維がなさ過ぎるのも腸には悪い気がします。肉食獣とはいえ。
イモ類なんて結構繊維が入っていると思うけど、なぜこんな値になるのやら。
それにカルシウムに対してリンが少し高いんじゃないかなあ。
そもそもタンパク質37%ってめちゃくちゃ高タンパクフードというわけでもないのに(ワタシがオリジン・アカナの成分を見慣れてしまってそう感じるだけの可能性も大)、その割にはカルシウムやリンが高いような気もします。
ワタシは別に専門家というわけではないからどんな成分が最適なのかわからないので、いろんなカリカリの成分を素人なりに眺めて「あれっ、ほかとちょっと違う?」と感じただけですけどね。
何が何でも食べさせたくないようなひどいフードではなさそうですが、すごく特長がある個性的なカリカリでもなさそうです。
これなら大量に定期購入するよりは、似たようなフードをペット用品店でひょいっと買う方が面倒がなさそう。
それよりもやはり「売りつけてやる!」というオーラが漂ってくるサイトの多さにげんなりする方が強いです。
このブログを立ち上げた直後「キャットフードって難しいですよね! ジャガーもいいフードですよ!」みたいなコメントが入って、気持ち悪さすら感じました。
本ブログ(オンナおひとりさま極楽生活)と違って、ここは日に数人見るかどうかの弱小ブログです。
それをいくら本ブログで告知したとはいえ立ち上げ直後にコメントするとは、「キャットフード」というキーワードへの執念にゾッとしました。
ま、商売でやってるんだから必死にもなるんだろうけど、こっちは愛猫のゴハンを記録したいだけなんだよ。
というわけで、ワタシはレティシアン系は今後も買わないと思われます。